「愛される」サラダチキンへ。
わたしがシェフのチキンを開発するに
至った経緯をご紹介します。


Relax,Refresh,Enjoy

癒されて、整えて、楽しむ

Q,「まず、開発のきっかけを教えてください。」

食品工場をつくることが、もともと僕の夢でした。独立をするときに、周りの友人や常連のお客様に伝えると、多くの方から、「おめでとう!どこでやるの?」と聞かれました。

僕はこう答えました。
「ネットでサラダチキンを売ります。」

みんな驚いていました。8年間フランス料理一筋でやってきた料理人が、まさかのネット販売。しかも「サラダチキン」。

では、なぜサラダチキンだったのか。それには、僕のジム習慣が関係しています。20歳の頃から健康維持のために筋トレを続けてきました。おかげさまでこの9年間、風邪をひくこともなく、あのコロナ禍でも感染しませんでした。「筋肉は裏切らない」と実感した瞬間です。

そしてある日、仕事帰りにジムに行き、その帰りに立ち寄ったコンビニでサラダチキンを見かけました。食べたことがなかったので試しに購入してみたのですが、添加物の味が強く、塩分も濃い。

そのとき思いました。「これなら自分で作ったほうが美味しくつくれるのではないか。」と。

こうして「もっと美味しいサラダチキンをつくりたい」という想いから、サラダチキン開発が始まりました。


Q,「サラダチキンといえばコンビニのものが思い浮かびますが、なにが違うのですか」

シェフのチキンでは、低温調理器ではなくオーブンを使用して加熱しています。オーブンを使うことで、香ばしく焼き上げながら、中心までジューシーに仕上げられるからです。

さらに、サラダチキンといえば「鶏むね肉」を使うイメージがあると思いますが、シェフのチキンは外側と内側で色が異なります。外側には鶏むね、内側には鶏ももを使用しています。

鶏むねだけだとパサパサしやすいですが、鶏ももには鶏むねより脂が多いため、内側に使うことでよりジューシーに仕上がります。

だから、シェフのチキンはパサパサせず、しっとりジューシーなのです。


Q,「サラダチキンというと、あの形状が思い浮かびますが、なぜ丸いのですか?」

実は「バロティーヌ」というフランス料理の一つなんです。フランス料理では伝統的な料理で、豚肉や鶏肉のひき肉を、鶏肉や鴨肉などで巻き、低温調理で仕上げます。

修業時代、まかないでよくバロティーヌを作っていました。僕にとって得意料理のひとつでもあります。

僕は、多くの方にもっとフレンチレストランに足を運んでほしいと考えています。そこで「シェフのチキン」を通じて、フレンチの素晴らしさを知ってもらいたい。だから、バロティーヌを選びました。


Q,「開発は順調に進みましたか?」

いえ、その後は本当に苦難の連続でした。
最初は「料理人だから美味しいものは作れるだろう」と思っていました。しかし、パーソナルトレーナーやジムに通う方々に食べてもらうと、「美味しくない」「硬い」「パサパサしている」と言われ、もうやめようかと本気で思ったこともあります。


Q,「どのような点に苦労しましたか?」

やはりサラダチキンで求められているのは「パサパサしていないこと」です。

シェフのチキンではオーブンをつかったり、鶏ももを入れたりと今までのサラダチキンにはなかった工程があります。

温度を変えたり、加熱時間を変えたり、肉の配合を変えたり、毎日試作をしては食べてもらっていました。

そして、およそ1年かけて、理想の味に近づけることができましたが、まだまだ美味しさを求めに日々探求しています。